2011年07月19日

第13回…フレールジャック


今まで取り上げたオープン馬はクリーン1頭だけ。

さすがにこれだとマズイな、ということで、まともなオープン馬をやろうと思う。

ディープインパクト産駒は良血揃いだけど、その中でもかなりの上物、世界的な良血。

そんな馬について考えていきたいと思う。


フレールジャック(父ディープインパクト、母ハルーワソング、母父ヌレイエフ、母母父ブラッシンググルーム)


今年のディープ牡馬の活躍馬で、世界的良血と言えば、ダノンバラードか、このフレールジャックだと思う。ダノンバラードやってもいいけど、アンブライドルドだと話が更に長くなる気がするから、フレールジャックでいきたい。


フレールジャックはここまで3戦3勝。すべて1800。直線の短い中山でどうかと思ったけど、楽に突き抜けた。条件戦からオープンと連勝した馬は初めてだし、外枠で勝った480キロ未満のディープ。色々ジンクス破ったな。


母ハルーワソングは、初仔ハルーワスウィートが5勝。その後の産駒は体質が弱くて走る馬が出なかったけど、ここにきてやっと真打ちを出した感。

ハルーワソングは未出走馬。ただし、母Morn of Songが超良血。つまりフレールジャックのおばあちゃんね。


Morn of Songの母は、Glorious Song。息子に、メイセイオペラを出した種牡馬グランドオペラ、大種牡馬ラーイ、ドバイワールドカップを勝ったシングスピール。

Glorious Songの兄弟に、タイキシャトルを出したデヴィルズバッグ、名種牡馬セイントバラード、ダノンバラードやフサイチセブンなどの活躍馬を出し続けているAngelic Song。


つまり、フレールジャックは、お母さんがラーイやシングスピールの姪、デヴィルズバッグとセイントバラードのいとこということになる。

この一族を輩出してるのが、世界的名牝バラード。バラード牝系にディープを付けたということで、ダノンバラードとフレールジャックは一緒。


ならフレールジャックとダノンバラードの違いは?ってことになるけど、ダノンバラードはバラードにヘイロー付けて、そこにミスプロ系アンブライドルドを付けて、そこにディープ。
フレールジャックはバラードにヘイロー付けたまでは一緒だけど、そこにブラッシンググルームを付けて、更にノーザンダンサー系ヌレイエフを付けたところに、ディープ。


どちらかと言うとダノンバラードのほうがダート的なにおいを感じる。

フレールジャックの場合、ヘイロー牝馬にブラッシンググルームを付けて重厚感を加えた後、ヌレイエフの硬めのスピードを足した牝馬にディープ。

ハルーワソングはブラッシンググルームを付けた分産駒の当たり外れが大きそうだけど、当たれば飛距離は大きい。ブラッシンググルームにヌレイエフだから先行型に出てもおかしくないけど、それを控えて斬れる型に出すのがディープインパクトの凄さだと思う。

バラード系は4歳になって本格化する馬が多いし、この馬も本格化は来年のはず。


ただ、バラード系はデヴィルズバッグとかが出てるように、良質のスピードを伝える。フレールジャック自身、ヘイローの3×4を持っているようにスピード>スタミナなのは間違いないはず。

さすがにマキャベリアン牝馬のハルーワスウィートほどの短距離型とは言わないけど、適距離は1600から2000あたりが守備範囲なのは間違いないはず。


1400独自のペースは合いそうもないけど、直線の長いコースの1600あたりが一番いいはず。

次走は神戸新聞杯みたいだけど、どう考えても長い。2400だと引っ掛かる気がしてならない。まず京都3000では買えんな。


結論。たぶん適距離はマイルから2000。ノーザンダンサーのクロスや母父ヌレイエフから、道悪は相当できるはず。ヘイロークロスを持ったバラード系だし、距離が持たないのは大体想像できる。本格化は来年、4歳から。高速決着には耐えられるタイプで、直線の坂は不問。直線が長いほうが良さそうといった感じですかね。



余談。ダノンバラード、フレールジャックは、バラード系の良質なスピードでヘイロークロスができるからこそ、ディープインパクト産駒の中でも軽さが強調されて走るんだと思う。

ちょっとPOGのお話。


今年もバラード系にディープを付けた2歳馬が3頭いる。
ダノンバラードの全弟もいる。ただ、アンブライドルドが出過ぎてる感。
母ファミリーバイブルっていう、どちらかというとダノンバラードに近い女の子がいるけど、母父サドラーでちょっと重い。

母ハルーワスウィート、つまりフレールジャックの姉の仔でヴィルシーナっていう女の子がいるけど、これはいいマイラーになりそう。ブラッシンググルームがどう出るか分からないけど、すでに入厩済み。
ただ、馬主が佐々木主浩なんだよなぁ…そこがネック。

この時期に入厩できるハルーワソング一族の牝だし、ある程度は走ってくれるとは思うんだけど。




さて、次回、第14回はちょっとアメリカ血統を。素質はあるだろうけど、騎手と血統がネック?ということで、ユーディドイットでいきましょうかね。また500万条件馬か…
posted by ふみお。 at 02:55| Comment(0) | ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月03日

第6回…フルアクセル


わざわざレース終わるまで待った。勝たれたら何書けばいいか分からないところだったけど、予想通りエンジン掛からず。書きやすくなったな。


5から7回まではドイツ血統特集。第5回ではペルレンケッテを取り上げてみた。あれは不思議なドイツ血統編。今度はドイツ血統の欠点を持った馬を書きたい。

ということで第6回。



フルアクセル(父アグネスタキオン、母アクセラレイション、母父アカテナンゴ、母母父Leading Counsel)


一種の失敗型なのかなと思ってる。活躍はある程度してて、今1000万条件。ただ、相当条件を選ぶタイプなんだと思う。

その原因が、母系。母父のアカテナンゴは前回書いた、高速決着に強いズルムー系。母アクセラレイションはフランスG3を勝ってる。

これだけ見たら、サンデー系付ければある程度の結果は出るんだけど、問題は完全なドイツ牝系を付けたわけじゃない、というところ。アカテナンゴを付けた、よりドイツ血統っぽく見せた、『準ドイツ血統馬』といったところか。


しかも、このアクセラレイションって馬は、リボー直仔、トムロルフの5×4を持ってる。つまり、リボーの6×5を持ってることになる。

リボーってのは爆発力を与える代わりに、反応の鈍さ、エンジンの掛かりにくさも伝える。

イギリスオークスを制したSweet Soleraの牝系に、リボー系のドイツ繋養種牡馬をつけてドイツ血統に見せかけて、そこに更にリボー系のアイルランドセントレジャー馬Leading Counselを付けた母系は、相当重い。スタミナばかり優先された例にあたるかな。

そんな母系に、いかに高速決着に強いとはいえ、ドイツ血統で固めたズルムー系のアカテナンゴを付ければ、さすがに反応が鈍いスタミナ型の仔が生まれる可能性が高い。ドイツ血統は、基本的にスタミナタイプ。リボーみたいなタイプと付けても、鈍重な産駒ばかり生まれてしまう。万能なドイツ血統だけど、こんな弱点もあるわけで。


アグネスタキオンのスピードで中和しようとしてフルアクセルが生まれたわけだけど、確かにタキオンの脚元の脆さ、底力を補強することはできた。ただ、スピードまでは補強できなかった模様。

中山の1800で点火するほど簡単なエンジン付いてない。そうなると、今回のラジオNIKKEI賞で来ない、という結論に至る。


フルアクセルの今までの戦績見ても、まず戦績が安定してない。リボーにありがち。2勝は直線の長い阪神外回りと東京。直線が短いと、エンジン掛からず不発ってパターンが考えられる。

あと、雨が降ったら無双。ぬかるんだ馬場はいかにも得意な血統よね。


母系にリボー持って、母系がとにかくスタミナ血統っていうタイプのアグネスタキオン産駒と言えば、ダイワワイルドボアがいる。エンジン掛かるの遅くて、中山の2200でちょうど良かった馬。たぶんダイワワイルドボアより爆発力があって、エンジンの掛かりはボアより遅いタイプに成長するんだと思う。


フルアクセルは叔母にネオユニ産駒の牝馬ホーカーハリケーンがいるように、本格化はもう少し後。たぶん。



結論。エンジンの掛かりが遅すぎる。東京2400や2500、中山なら2200限定、阪神の2400あたりが良さそう。重馬場は鬼。爆発力は相当だけど、開花するかしないかは運次第といったところでしょうかね。


さて、第7回は更にドイツ血統を深く。なんでこんな馬輸入したんでしょうミラノムーンを取り上げたい。
posted by ふみお。 at 21:50| Comment(0) | ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第5回…ペルレンケッテ


さあ第5回。5から7回まで、ドイツ血統特集といきたい。ドイツ血統を持つ馬について、3頭出して、ドイツ血統ってなんぞや、今なんでドイツ血統なんよ、ということを考えたい。

ドイツ血統シリーズとして1頭目にあげるのは、昨日京都の500万大江山特別を制したペルレンケッテ。このブログ、未だ1600万より上にいる馬の特集してないな…


ペルレンケッテ(父ディープインパクト、母プンティラ、母父アカテナンゴ、母母父ラグナス)


いきなりまあ面倒なドイツ血統馬ですな。ちょっと諸事情あって、昨日勝ったし、こっちのほうから取り上げたい。


基本的にドイツ血統の見分け方は、母系。頭文字のイニシャルが同じで始まっているパターンを持つのが、ドイツ血統にあたる。いわゆる『〇ライン』。ペルレンケッテは『Pライン』にあたる。

ドイツ競馬ってのは基本的にスタミナ重視。クラシックディスタンスで行われる大レースが多く、それなりに時計も出る。
ドイツ牝系は、他の国から余計に血を入れてない完全な異系。ここに主流血統を入れることで、爆発力を引き出せる。


基本として、ドイツ血統で使われる種馬は2パターン。ブランドフォード系のモンズンと、ダークロナルド系のズルムーの子孫に分かれる

モンズン系はズルムー系に比べて高速決着に弱いけど、ズルムー系よりも脚に持久力がある。高速決着に強いことで有名なドイツ血統だけど、高速決着に強いのは主にズルムー系のほう

ズルムー系で知られているのが、ドイツダービー馬で『ドイツの英雄』と言われたアカテナンゴ、JCでヒシアマゾンを倒したランド、エイシンフラッシュの母父であるプラティニあたりでしょう。


今回取り上げるペルレンケッテは、母がドイツオークス馬プンティラ。母父がズルムー系のアカテナンゴ。高速決着向きのドイツ血統馬。


疑問に思った人もいるでしょう。父が日本ダービー馬ディープインパクト、母がドイツオークス馬プンティラ、母父アカテナンゴがドイツダービー馬。母母父ラグナスもドイツダービー馬。

なぜこの娘が、1400でしか勝ってないのでしょうw


そこがドイツ血統のよく分からないところ。母父アカテナンゴと母母母父でアラルポカルを制したアバリーがいとこ同士。リテラトのクロスや、アカテナンゴの祖母であるRaven Locksのクロスという謎のクロスを持ってるプンティラに、母ウインドインハーヘアがドイツの2400のG1であるアラルポカルを制しているディープインパクトの配合。


ますます1400で走ってる理由が分からなくなってきたwスタミナ入れ過ぎてスピードに変わったか?もはやダビスタw


仮説として、母母父ラグナスの弟に、マイルG1ジャックルマロワ賞勝ち馬リルンがいるように、そのスピードが出てるパターン。母母父の母系が出るってのは珍しいパターンだと思うけど…
今まで1400ばかり使われながら33秒台の上がりが出せてないように、上がりには一定の限界があるよう。まあ納得できる。でも、母系みんな2400のG1勝ってるのに…


父がディープインパクトで、母系の5代前までに2400のG1勝った馬が10頭いるのに、デビュー前の栗東の坂路で50.3とかwもはやカオス。

血統だけ見たらオークス馬。秋にはエリザベス女王杯で好走している血統。気性的な不安はあまりないって話だし、ここまで考えても結論が出ないということは、突然変異として受け止めるしかないのかもしれない…

いくらドイツ血統が距離融通利くからって、これは利き過ぎだろ…


結論。適距離は推定2000から2400。なぜ1400を走ってるのか不明。走れてるんだから相当能力が高い可能性も。成長力があり過ぎるくらいの母系の為、秋にはオープン、来年は大きいところで勝負している可能性も?!



おまけの話。

このペルレンケッテの母プンティラは、今日本に輸入されてるドイツ血統の繁殖牝馬の中でも有数の面白い配合をしている馬。いきなり日本でペルレンケッテ出すんだから、相当奥の深い繁殖牝馬なんだと思う。

今年の2歳に、父ディープの2歳牝馬であるハッピーユーゲントがいる。一応POGで指名したけど、走るかは未知数。この仔が中距離以上で走ったら、ペルレンケッテはなんだったんだろうということになる。


更にこの1歳下、現1歳にラストクロップとなる父アグネスタキオンの牡馬がいる。狙いはここだと思われ。これ来年のPOGで、生存が確認できてある程度写真や現状が分かれば、上位での指名も考えてる。血統だけ見れば、これはかなり走る馬かもしれない。



そんな感じで、第5回終了。謎の回になったな。結局何を考えたんだろう。


第6回は、フルアクセルw完全に今日の結果待ちw


posted by ふみお。 at 06:44| Comment(2) | ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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